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19歳大学生ただの記録

K-POP分析

 今となってはBTSやTWICEを知らない人はいないほどアツい日本での韓国ブームの誕生には、決定的な理由が一つある。それはTWICEの日本人メンバーの導入である。それまで日本人が所属するグローバルアイドルグループは全く存在しなかったわけではないが、韓国アイドルグループに日本人メンバーが頻繁に導入されるようになったのはTWICEの誕生以降であると言える。殆どの方がご存知の通り、TWICEは9人で構成されているメンバーの内3人が日本人だ。TWICEが日本内でも流行し始めた約4年前、「日本人が3人もいる」という事実に驚き、「韓国人は皆同じ顔に見える」というイメージが覆された方も少なくないのではないだろうか。なぜなら彼女らは同じ顔に見えるのに、韓国人ではないからだ。知っていくうちに顔が見分けられるようになり、韓国アイドルの魅力に気付いた人は多いに違いない。TWICEのブームをきっかけに、日本人が所属するということに対して寛容になった韓国芸能界だが、全世界で人気のサバイバル番組「PRODUCE101」と秋元康がタッグを組んだ「PRODUCE48」は日本と韓国のアイドル界に大きな影響を及ぼした。というのも、日本と韓国のアイドル文化は相違点が多く、その中でも1番の違いは韓国アイドルは「完璧」を求められているということであったからだ。日本のアイドルでは可愛らしさや未完成型が重視される一方で、クオリティの高いパフォーマンスやアルバム毎に変わるコンセプトなどそれまで日本のアイドルにはなかった真新しいアイドルスタイルに釘付けになった日本人ファンは非常に多い。ついには今年に入ってからTWICEを誕生させた大手芸能事務所JYPが「全員日本人」のNiziUを輩出し、多くの注目を浴びた。コンセプトやクオリティは韓国スタイルだけど、韓国人ではない。従来の日本にはなかったこのアイドルスタイルが、日本市場にはヒットしたのであると考えた。